ハクサイ 白菜 アブラナ科 Brassica campestris var. pekinensis 一から二年草    Chinese cabbage
東南アジア原産。7世紀ごろ栽培されていたカブナとタイサイとの自然交雑により生まれたとされている。16世紀に半結球性、18世紀に結球性が生まれた。日本には不結球性が江戸後期に半結球性が明治初年、結球性が明治後期に渡来。現在の結球白菜は中国華北地帯で改良されたらしい。
白菜は結球したもの半結球(山東ハクサイ)のもの、不結球(山東菜)のものがありそれぞれが野菜として利用されている。現在一般的な白菜は結球するタイプで日清・日露戦争時に出征した人たちが品質と貯蔵性に注目し日本でもだんだんと栽培されるようになった(特に昭和になってから)。さらに結球性には品種にタイプがあり頭がとがるチーフー型(松島型)、平らになる包頭連型(京都3号型)、小型で縮緬皺のはいり頭部が少し膨らむ愛知型(野崎型)、他に巻心群、筍群など。現在はこれらが複雑に交雑された一代雑種が多い。
育て方とあとちょっと:普通は夏半ば頃から初秋にかけて種を畑へ直播かポットなどに蒔きある程度の大きさになったら定植する。植える前には苦土石灰や堆肥をいれ深く良く耕す。早生で2ヶ月ほど晩生で3ヶ月半から4ヶ月で収穫する。結球後外側の葉ごと紐で縛っておけば少しの間路地でも放置しておける。ヨトウムシやアブラムシなどがつきやすいので早めに駆除する。また小さいうちから鳥などに食べられるのでキャップをしたり寒冷紗をかけて保護すると良い。軟腐病がでたら早めの取り除く。また連作障害が出るので連作は避ける。最近は周年栽培できるほど品種が多くなっているので季節で選んで栽培してみてください。
漢方としても利用できるが通常食べているだけで十分効果が期待できる。薬効は食欲不振やむくみですが尿の出を良くする野菜でもある。普通に鍋物や炒め物、汁物などで。
白菜は冬の季語。

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