エニシダ   マメ科  Cytisus scoparius 金雀枝、金雀花  
英名:broom
性状:常緑低木
原産地:地中海沿岸
特徴など:一般に鉢物で出まわっている矮性の種類はエニシダ・ラケモスス(C.×racemosus(Genista × spachiana))で、交雑により作られた園芸品種です。鉢で出回る種類よりも黄色の種類は花色もより鮮明な黄色で花も大きい。最近のガーデンブームでもあまり利用されていないような気がするのは残念だ。日本には江戸時代(延宝年間1673〜81年)の初め頃、中国を経て渡来した。種名のscoparius は“箒状の”の意。(写真:国内)
育て方とあとちょっと:日当りの良いところに植えるが、冬に北風があたるところは避ける。細い枝が枯れこむことがあります。前年の枝の葉腋に花芽がつくので、花が終わった直後に刈り込みをすれば、毎年花が楽しめます。花が終わった後にできる種を蒔きたいときは、少しぬるま湯につけてから蒔くと発芽が揃いやすい。
逸話:原産地ではエニシダにまつわる民話が沢山残されている。現在は学名が違うがGenista(ゲニスタ)がオランダ語の発音でエニシダに読まれるためこの名前が定着している。エニシダはイギリスではbroom(ほうき)と呼ばれていて、この木の枝で箒を作ったらしい。ローマ人はこの木の枝をブドウの木の支柱にしたり、古い時代には料理に使ったり、ビールの味付けにも使われていた。伝説ではフランスのある王子が兄を殺して王位を奪ったが罪を悔いて城を出て巡礼に出た。毎晩このエニシダの小枝を手にして懺悔したとある。
花言葉:卑下、謙遜、清潔、弱い希望、私はあなたの才能を受け入れることができる

エニシダ・ラケモスス    マメ科  Cytisus ×racemosus(Genista × spachiana)  
性状:常緑低木
原産地:交配種のため無し
特徴など:小さい鉢で春先に出回るエニシダはこちらの種類。鉢物は2月下旬頃から出まわってくる。4月の上旬まで。実際は4月下旬から5月ごろが開花期。庭に植えることができるが通常のエニシダよりも北風などにあたると枝が枯れやすいように思う。陽だまりになる場所を選んだほうがよさそうだ。東京の雪は重いので大雪のときは枝が折れないように注意する。スタンド仕立てができるので芯を決めてから支柱を立ててある程度太くなったら下葉を落として形を整えます。(写真:国内)

エニシダ・ラケモスス(C.×racemosus)

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