カーネーション     ナデシコ科  Dianthus × caryophyllus (D. hybridus)
和名:オランダセキチク     英名: carnation
性状:半耐寒性〜常緑多年草
原産地:園芸品種のため原産地はなし。原種は南ヨーロッパや西アジア
特徴など:母の日では赤いカーネーションを贈るのが今では慣わしのようですが、現在は色も豊富になり、また鉢植えの品種も赤やピンクだけではなく下の写真のように花色がとても豊富になりました。茎や葉は蝋がかって白い。バイオテクノロジーのおかげで最近は切花でブルーに近い色や濃い紫色の品種が出回るようになった。今後さらに色鮮やかなブルーが出てくるのではないかとも思うのですが、凄いものです。(写真:国内)
歴史:今日のカーネーションになるまでには、数多くの交配を重ねてきたことだと思います。ポットカーネーション、ガーデンカーネーション、切花に使われる高性カーネーション、スプレーションなど多岐にわたります。育種は16世紀のはじめごろイギリスやオランダで始まったといわれており、D.plumarius(プルマリウス)、D.caesius(カエシウス)、セキチク、ビジョナデシコ、カワラナデシコなどと交配され、四季咲き性・小輪系・一重・などなど作出されてきており、今日も多くの品種が作り続けられています。カーネーションの語源はラテン語の「肉色」からきており、原種の花の色からという説と、冠飾り(coronation flower)に使われたことから来たとされる説があります。ヨーロッパでは2000年以前にギリシャ人が作っていたという記録が知られ、10世紀ごろにフランスへ入り上記にあるように改良され、日本へは17世紀中ごろにオランダより入ってきた。
国花:アメリカのオハイオ州の州花としてスカーレット・カーネーションが使われる。
季語:夏。和蘭石竹、和蘭撫子とも呼ばれて使われていた。

ポットカーネーション

ガーデンカーネーション

矮性のポットカーネーション

”グランツフェボリット”

生産中の苗

スプレーカーネーション    ナデシコ科
詳細はカーネーションと同じ

”フレア”  <2001年10月関東東海にて>

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