コケ類 Bryophyta
コケは一般的に地衣類と蘚苔類とあり、こちらでは蘚苔類のほうにしました。蘚苔類は通常見られる苔のことで北側の地面に生えるゼニゴケや森林の林床内に生えるヤマゴケ類、また洋ランなどの植え込みに使う水苔などを含んだものをさします。植物学上ではシダ植物と緑藻類との間に位置しています。コケ類は普通の花などと違いシダ植物のように胞子で繁殖します。苔の分布域はとても広く、極寒の地から熱帯域まであり、自生地は主に湿気の多い風通しの良いところが多い。さらにコケ類は3系統に分かれ蘚類(Musci)、苔類(Hepaticae)、ツノゴケ類(Anthocerotae)とあります。蘚類はスギコケや水コケ、ギンゴケなどを、苔類(たいるいと読みます)はゼニゴケをさします。
和歌:み芳野の青根が峰の蘿むしろ 誰か織りけむ経緯無しに(万葉集:巻七の一一二〇)