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コーヒーノキ    アカネ科  Coffea arabica  
英名:coffee tree
性状:非耐寒性常緑中高木
原産地:エチオピア高地
特徴など:いわずとしれた、人類の嗜好品の代表的なものの一つです。熟した実(チェリービーンズと呼ばれている)の中に種が二個入っており、それを実干をして実干しをしたのち炒って、粉にしたものに湯を注いで飲料として利用します。花色は白で枝の葉腋部分につき、後に実をつけます。熟すと赤くなります。栽培可能地域は北緯25°〜南緯25°(コーヒーベルトと呼ばれている)の熱帯〜亜熱帯域とされ年間降水量も約1500mm以上の所とされています。同じ種類であっても産出される国や土地柄によって味も違っており、それにより、コーヒーは産地名で呼ばれている。現在産地は約60カ国とされています。コーヒーはその中に含まれているカフェインが眠気覚ましなどの刺激成分特徴でこれは植物性アルカロイドの一種である。含有量は産地や栽培条件などで違い、さらに苦味成分であるカフェタンニン酸も同様である。香りには約40種類ほどの芳香物質が含まれている。また、脂肪酸が多く含まれている種類ほど酸味が強く感じられます。これらの微妙なところが風味や味にかかわってくるのだろう。近年台湾でもコーヒーの産地が増え産地ごとのコーヒーが飲めるようになってきた。(写真:スリランカ、ハワイ・カウアイ島/他)
歴史など:コーヒーを最初に発見したのはエチオピアの羊飼いだという説があります。その羊飼いの飼っている羊が夜も眠らずに興奮していることに気づき、またそれはある植物の実を食べるとそうなることに気づきました。自分もその実を食べると、気分が爽快になることに気づきました。コーヒーは最初のころ生のまま食べていたらしく、飲料としてではなく、食料かもしくはエチオピアの回教徒の間では薬とされてきました。後に遠くの土地へ運搬するために乾燥させるようになったことから、徐々にこのようになったと思われます。実に1000年以上前の話です。コーヒーがアラビアに渡ったのはやはり古い時代だったようです。当初栽培された地であろうとされるのは紅海沿岸のイエメンあたりだった。この頃には飲料として利用されていたがまだ、炒ることはせずに生豆のままで煮だしたものを飲用していました。ヨーロッパにコーヒーが知られ始めたのが東西の交流が多くなってきた時代で十字軍の末期には知れていたのではないかとされている。アラビアがコーヒーの産地として輸出産業を独占していた時代があり、その当時は熱湯でコーヒー豆を発芽させないようにしていた。また、輸出する場所もモカ港のみとするほどだった。現在もモカの名を使うのはこの名残らしい。17世紀の半ば頃に現在のスリランカ(昔でいうセイロン島)、ジャワ、スマトラで栽培が始まりました。この後徐々に世界に広まってゆきます。世界のコーヒー輸出第一位のブラジルでの栽培は19世紀に入ってからとなります。下にも記しましたが、1869年にセイロン島のコーヒー産業は大事なものでしたが病害が発生してしまい全滅に追い込まれてしまいした。現在は病気に強い種類のロブスター種のため当時の最高級品というわけにはいかないようです。ブラジルが世界第一位の輸出量を誇れるようになったのは1930年代になってからです。
種類について: アラビカ種 世界のコーヒーのほとんどがこのアラビカ種です。
ロブスタ種 主にインスタントコーヒーや缶コーヒーや苦味を生かすためにブレンド用として使われています。
リベリカ種 生産量も低く品質も劣ります。主にヨーロッパ市場に出ており日本には輸入されていない種類です。
産地について: ブラジル アラビアコーヒー系で質は中級とされ、酸味の強いものと弱いものが産出される。世界の30%のコーヒーを産しています。高級品としてブルボンサントスが有名。
モカ アラビアやイエメンの山岳地帯に産する。モカコーヒー系のコーヒー。酸味の強い独特の風味がある。もともとはコーヒーの集積港がモカという名前だったことからこの名前がついています。
キリマンジャロ アフリカのケニア産。酸味が強い。
ジャワ インドネシア産でブレンドようとして使われている。19世紀以前はアラビアコーヒー系を育成しており高級品とされた。しかし、1869年にさび病により全滅したため現在は病気に強いロブスターコーヒーに切り替えられている。
コロンビア 南米のコロンビア産で味が濃厚、酸味が強く高級品とされている。産出高は世界第二位です。スプレモが高級品とされています。
ブルー・マウンテン 中米ジャマイカ島にあるブルーマウンテンの海抜1000m以上の高地に産するコーヒーで高級なコーヒーの一つ。味は酸味があり濃厚。
グアテマラ 中米グアテマラの山岳地帯に産するコーヒー。粒が長く大きい。
コスタリカ 中米コスタリカに産するコーヒー。酸味が強い。
コナ ハワイ。強い酸味と特有の甘い香りがあります。
ガラパゴス ガラパゴス諸島の中のサン・クリストバル島で生産されており、また、ここは一切の化学肥料が禁止されているためオーガニックコーヒーとしても有名。
モカ・ロングベリー エチオピア
ペルー 酸味と苦味が程よい。大粒。ブレンドに使われています。
メキシコ 高地産のアルツーラが高級品とされています。酸味が強い。
エルサルバドル まろやかで、コクと酸味がある。
ホンジュラス 標高による温度差の激しい土地柄です。やわらかな酸味。
キューバ 品質のよいものが多い。標高350m〜500mで栽培されている。
ケニア 品質の安定しており、豆は小粒。酸味がある。
エチオピア コーヒー発見の伝説の地とされている。
モカマタリ イエメンに産します。まろやかな酸味が特徴。
マンデリン インドネシア産で土地柄多彩な豆を産している。
ペルー 南米ぺルーのクスコ近郊のキジャバンバ地区を中心とした高地栽培のもの。苦味と酸味のバランスがよい。
ガヨ・マウンテン インドネシアのスマトラ島アチェ州の高原で育てられた。やわらかな苦味。
コーヒーは産地や同じ産地内でも栽培方法や標高差などでも味が変わります。さらに販売店や個人の焙煎の仕方でも味はがらりと変わります。最近は土なども有機農法に変わってきているようですが、わかる人にはわかるんだろうなぁ・・・・・

(9月撮影:スリランカ)←古い時代にコーヒー園を開いた時の名残が生えているのだろうか?

(9月撮影:スリランカ)

(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

カウアイ島の実は熟しても赤くならず黄色からやや赤味がさす程度。(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

カウアイ島の実は熟しても赤くならず黄色からやや赤味がさす程度。(9月撮影:ハワイ・カウアイ島)

(1月撮影:国内)

(1月撮影:国内)

(2月撮影:国内)

(2月撮影:国内)

(7月撮影:ハワイ・オアフ島)

(7月撮影:ハワイ・オアフ島)

(7月撮影:ハワイ・オアフ島)

(7月撮影:ハワイ・オアフ島)

(5月撮影:台湾)

(5月撮影:台湾)

(5月撮影:台湾)

(5月撮影:台湾)

(5月撮影:台湾)


ベンガルコーヒー   アカネ科  Coffea bengalensis
原産地:インド・マライ半島
特徴など:国内のものを見る限りでは葉はアラビアコーヒーよりも薄く照りが少ない。(写真:国内)

(6月撮影:国内)

(6月撮影:国内)

(4月撮影:国内)

(写真:国内)

(6月撮影:国内)

(写真:国内)


コンゴコーヒー     アカネ科  Coffea robusta
性状:常緑低木
原産地:中央アフリカ
特徴など:品質は劣るようですがインスタントコーヒー用に栽培、利用されている種。(写真:国内)

(4月撮影:国内)


リベリカコーヒー     アカネ科  Coffea liberica
性状:常緑低木
原産地:西アフリカ
特徴など:現在はアラビカ種が主流なのであまり流通がないそうです。でも、飲んでみたいですな。(写真:台湾)

(10月撮影:台湾)

(10月撮影:台湾)


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