ベンケイソウ科 Crassulaceae
全世界の熱帯域に自生しており、34属1370種ほどが知られる。多肉質の植物が多く観賞価値の高いものも多い。庭園の下草として植栽や鉢花とし利用したり、多肉植物として形状を楽しんだりといろいろな活用がある。
アドロミスクス属 Adromischus
26種が南アフリカに自生している。神想曲や銀の卵などが知られている。
アエオニウム属 Aeonium
31種が地中海沿岸、タンザニア、アラビア、カナリア諸島などに自生する多肉植物。やや低木状に育つものが多いようだ。栽培されているものにクロホウシ(黒法師)やメイキョウ(明鏡)などが知られている。
クラッスラ(アズマツメクサ)属 Crassula
南アフリカ、東アフリカ、ナミビア、マダガスカルなどに約195種ほどが知られている。種類によってこの属の中でも形状が違い、楽しめる属である。多肉質の多年草で葉は対生。花は集散花序もしくは密錐花序でほぼ5弁花。属名の由来はラテン語のcrassus「厚い」からなり、葉がたくさんの水分を含み厚い茎や葉を持つことから。この仲間では金のなる木で見かける種類がよく知られている。
ダドレア属 Dudleya
40種が北アメリカ西南部に分布しています。多肉植物で白粉を帯びた種がよく知られ、センニョハイが栽培されています。
エケベリア(エチェベリア)属 Echeveria
約140種ほどが知られており、メキシコ原産が多く、他に南アメリカ北西部と中央アメリカに自生しており、ロゼット状に育つものが多い。葉は多肉質で乾燥に耐えられるようになっていて、さらに形状も細葉やへら型などがありまた、白粉を帯びたものや黄色系、赤系、緑系、などなど色彩でも楽しめる。属名はメキシコ人の植物画家の名前に因んでいます。
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グラプトペタラム属 Graptopetalum
12種が知られ中南米〜北米南部に分布する多肉植物。観賞用に育てられている。
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カランコエ属 Kalanchoe
種の多い属で観賞価値の高いものも多く含まれています。多年生のものから低木状に育つものまであり、マダガスカルと東アフリカに多く分布しており約145種ほどある。ほかに中国、台湾、エチオピア、アラビア半島、南アフリカなどに少しづつ分布しています。属名は本属のある種の中国名からきています。花物ではカランコエやエンゼルランプ、多肉植物では月兎耳などがよく見かけます。
イワレンゲ属 Orostachys
10種が温帯域に自生している。日本にもイワレンゲやツメレンゲが自生しているが、野生のものは実際にはかなり減ってきているようだ。
イワベンケイ属 Rhodiola
60種が知られ、日本にもイワベンケイが自生している。セダム属にまとめられることもあるようだがAPG分類ではこのままになっています。
セダム属 Sedum
約420種が北半球に自生している。乾燥に耐える種類が多いがサボテンなどと違い極端な乾燥はちと苦手か?。アフリカに原産するものは肉厚で形や葉の形状が変わっているものがあり最近の多肉植物の寄せ植え等に多用されている。日本原産のものは小さな葉で乾燥に耐えるもので最近のヒートアイランド抑止のために屋上緑化などに利用されている。また、漢方薬として使われる種類もありキリンソウが使われている。 その他のセダム類へ
センペルヴィブム属 Sempervivum
63種が知られヨーロッパ〜東アジアにかけて分布する。日本にもこの仲間が自生しており、センペルヴィブムの名前で様々な種が販売されている。
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