ブナ科  Fagaceae

8属700種がほぼ全世界に自生しています。すべてが樹木で潅木〜高木まであり、種類により観賞用に庭木や公園などに植栽されたり、シイタケの原木用にクヌギやコナラが利用されています。また、熟した実は多くのでんぷんを含むことで栄養価が高くかつては保存食に、現在はナッツ類、油脂類などに用いられ、材は家具や建築材としても重要な植物となっています。


クリ属  Castanea
10種ほどが北半球に自生しており、ヨーロッパや地中海沿岸〜コーカサス地方、アジアなどに見られるようです。日本でもクリが山間部に自生しています。


シイノキ属  Castanopsis
110種が熱帯〜温帯のアジアやアメリカなどに自生する。シイやスダジイなどがこの仲間。庭木や建築材などに利用されている。


マテバシイ属  Lithocarpus
300種が知られ、インドシア周辺やアジア東南部などに広く分布する。日本にもマテバシイなど自生しており古くから庭園樹などに使われてきた。


コナラ属   Quercus
北半球の温帯〜熱帯域にかけて約400種ほどあるとされる。雌雄同株で穂状花序をつける。森林構成に多大に貢献している樹木類で照葉樹林の代表的な樹木が多い。属名の由来はケルト語の美しい樹木に因んでいる。日本にはクヌギコナラ、カシ類などがある。


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