ナデシコ科  Caryophyllaceae

北半球の温帯に主に自生する植物で他熱帯や寒帯を含めて、約101属2200種ほどが知られる。観賞用として鉢植えや庭植えに良く使われる種類も多い。日本には14属ほどある。双子葉植物離弁花類で花は放射状相称花の両性花。葉は対生。


ノミノツヅリ(アレナリア)属  Arenaria
150種ほどが北半球の寒帯や高山に自生しており、ヨーロッパに多いようだ。アレナリア・モンタナが園芸用で販売されてるほかは高山植物として専門店で見られるようだが・・・。


セラスチウム(ミミナグサ)属  Cerastium
ほぼ全世界に約100種自生している草本性の植物。最近セラスチウムの名で数種類が園芸用で販売されている。ミミナグサなど野辺の草でみかけることも多い。


ナデシコ(ダイアンサス)属   Dianthus
320種が知られており、代表的なカーネーションやナデシコなど世界的にも利用されている花が含まれます。ヨーロッパや、地中海沿岸、アジアや熱帯アフリカの山地などに自生します。日本にもカワラナデシコなど4種ほど自生している。属名はdios「神聖な」、anthos「花」の意で、ギリシャの植物学者テオフラストゥス(BC.300年頃)が名づけました。この仲間は種間交雑が盛んでカーネーションをはじめ色々な雑種により多くの品種が作られました。


ドリマリア属  Drymaria
48種が西アメリカ〜パタゴニア方面にかけて自生する。一部の種類が熱帯地方で広がっている。ハワイやスリランカでドリマリア・コルダータが見られた。


カスミソウ(ジプソフィラ)属  Gypsophila
150種がユーラシア大陸の温帯域に分布しています。特に知られるのは切花で使われるカスミソウでしょう。鉢物でもジプソフィラの名前で数種類出回っています。


センノウ(リクニス)属  Lychnis
現在はシレネ属に含まれている。


ペトロラギア属  Petrorhagia
カナリー諸島や地中海沿岸などに28種ほど自生する。ハリナデシコが花苗で販売されていることがある。


ヨツバハコベ属  Polycarpon
16種が世界中に分布しています。その中でもヨツバハコベは広範囲に自生しているようです。


ワチガイソウ属  Pseudostellaria
21種が知られ、ヨーロッパから中央アジア、アフガニスタン、日本、北アメリカなどにも分布する。日本では山間などにワチガイソウなどが見られる。


スチエデア属  Schiedea
28種が知られておりハワイの固有種として分布する。
スチエデア


シレネ属  Silene
約700種が北半球に集中して自生している。ムシトリナデシコやシレネと呼ばれる一部の種類だけが園芸に利用されている。


スクレランツス属  Scleranthus
15種がヨーロッパやニュージーランド、オーストラリア、アジア、アフリカなどに分布する。高温多湿の弱いため時折スクレランサスの名前で栽培品が出回るが、あまり広がっているようには思えない。


ハコベ属  Stellaria
150〜200種ほどが全世界に分布している。草本性。日本にはハコベなどが自生している。


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