ウメ 梅 バラ科 Prunus mume |
英名:Japanese apricot |
性状:落葉高木 |
原産地:中国(観賞用として古くから植えられたもの)、九州(大分、宮崎、長崎)、台湾にも自生種があるらしい。 |
別名・異称:好文木、匂草、花の兄、春告草、香散見草、風待草、初名草、香栄草 |
特徴など:古くに中国から渡来(古く600年代頃)し、日本のなじみの花として定着しました。和歌の詠まれ、実は薬用や食用にもされています。観賞用は低く剪定されて作りこまれたものが見受けられますが、実際には約5〜10m程の木になります。2月の寒い時期より開花し花色は白〜紅色まであります。また、花型も一重咲き、八重咲きがあり、枝の伸びも通常の直立から、枝垂れる梅もある。日本の書物で最初に登場したのは懐風藻と呼ばれる和歌の書で実に1200年以上前になります。(写真:国内) |
繁殖:通常接木によって増やします。台木は野梅や挿し木苗を使い、切り接ぎ、揚げ接ぎ、また枝垂れ梅は高接ぎします。 |
その他:移植は冬の寒い時期が適しているが、開花直後は避ける。剪定は花後、咲いた枝を10pほどに切り詰めます。鉢植えなどはさらに短く5p以下にします。毛虫やアブラムシがつくので予防に徹します。 |
利用:梅は花を観賞するだけではなく、実を収穫して果実酒や梅干、梅酢、お菓子などに利用します。実の酸味はクエン酸とリンゴ酸からなり、種子はと葉にアミグダリンという物質が含まれています。梅干、樹皮などともに漢方としても利用されます。染色の材料としても使われ、幹材、樹皮をともに煎じて用い触媒によっていろいろな色を出して使います。 |
薬用として:生薬名をウバイ(烏梅)と呼び、燻蒸した未熟果を使い、鎮咳などに利用する。成分はクエン酸やコハク酸など。 |
家紋:梅は古くから親しまれてきた花木のため家紋としても多く使われています。梅の紋は天神様と縁があり、菅原道真ゆかりのものを見ると梅に関係した紋が付いているようだ。菅原道真の子孫という加賀の前田氏も梅の紋である。天神信仰により梅紋が栄えたようで、源氏、藤原氏、橘氏、日下部氏などなど。梅鉢紋のうち花を図案化したものと丸い花弁を幾何学的に配したものがあり、後者は星の九曜、六曜紋の影響を受けた紋のようだ。平安時代の源氏物語絵巻に見られるように、平安・鎌倉時代には調度品や衣服にもこれらの紋様が見られる。 |
県花:大阪、和歌山、福岡、大分(豊後梅) |
国花:台湾 |
都道府県の木:茨城 |
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和歌:春さればまづ咲く宿の梅の花 ひとり見つつや春日暮さむ(万葉集:巻五の八一八) |
季語:春の季語だが、「探梅」は冬の季語 |
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(12月撮影:国内) |
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樹形。(2月撮影:国内)
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(2月撮影:国内) |
(5月撮影:国内) |
シダレウメ |
(2月撮影:国内) |
(2月撮影:国内) |
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