TOP    目次    戻る

媒介昆虫:ウイルス病やマツノザイセンチュウなど昆虫が体内などに保持していて、食害したときに感染させる。その原因になる昆虫を指す。ウイルス病はアブラムシなど、マツノザイセンチュウはカミキリムシなどが有名。

倍数体:染色体数が倍数性をさす固体を倍数体と呼び、染色体が3倍対以上のものを倍数体と呼んでいる。自然界にも存在するが人工的にコルヒチンを利用して倍数体を作ることができる。4倍体は元の植物よりも全体的に大きくなり、花など観賞価値が高くなるものもある。また、2倍体と4倍体のスイカをかけ合わせると3倍体のスイカができるが、種無しのスイカになる。通常奇数の倍数体は種ができにくくなるようだ。

胚乳(albumen):種の中のある部分を指す。胚乳は発芽のときの養分として使われる。わかりやすいのはお米の我々が食べる半透明の部分が胚乳で少し白くかけたようになっている部分があるがそこは胚があったところだ。

畑:野菜など作物を作ったり切花などの観賞用に収穫する畑とある。特に野菜は古い時代からあり、その世界や地方により独特のものもある。肥沃な土地を使う場合や焼畑などによりやや人工的に開墾して畑にしたりと様々。写真へ

ハーブ(harb)料理やお茶 、香りによって心を落ち着かせたりとその植物のもつ効能によって生活の一部に役立てることができる植物。料理ではバジル、ローズマリー、月桂樹など、香りではスィートバイオレットやローズ、ミント、ラベンダーなどその他色々な植物があり、また植物によって使われ方が違ってきます。ハーブの薬効は古代から研究されていて、色々な祭事や医療などにも貢献しています。

ハーブタバコタバコの葉を使わないで、ハーブ類の葉を使って作られたタバコ。タバコと違いニコチンなど中毒を起こす物質が含まれていないので、またのどにも優しいらしいので、タバコの代用品として使われ始めています。マレインやローズマリー、コルツフット、ラングワート、ホアハウンド、ベトニー、アイブライト、セージ、ユーカリ、タイム、マロウ、ヨルバサンタ、ジャスミンなどを使い、香り付けにバレリアンやミント類を混ぜて使われいるようです。海外ではタバコとしてパッケージングして売られています。ハーブなので色々と効果がありそうですが・・・

春の七草セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベ、ホトケノザ(タビラコ)、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)の七種類の草を指していて、正月7日に七草粥に入れて食する。起源は明らかにされていないがすでに鎌倉時代には年中行事のひとつに入っていたらしい。江戸時代に正月なのかに食すよう定められた。はじめは汁物の中に入れられていたが室町時代以降から粥に入れる習慣になった。因みに秋の七草は食べれません。

バルブ(bulb):ラン科の一部に複茎性のものがあり、この仲間の中で茎が多肉化して肥大するものがある。これをプセウドバルブ(pseudobulb)と呼び、略してバルブと呼んでいます。バルブは球茎の意味で球茎は球根植物も含まれますが、ここでの意味はランのバルブとしてあります。バルブの中には地下茎が肥大したものや、塊茎や塊根のものも含まれます。

板根:根元が板状になり巨大な上部を支えます。カナリウム・ウルガレやサキシマスオウ、フィカス・マクロフィラなど多くの種があります。

微量要素:養分へ

品種(form)植物分類の中で一番低い階級にあたるところ。ひとつの種の中で見られる変異を表す。学名状の記載は f. と種名の次に記し、その後ろに品種名を記載する。

袋かけ果樹の品質を良くするためにある一定の大きさになると一時的に紙などでできた袋を実にかぶせて育てます。虫による害や日焼けなどをかなり軽減します。写真へ

付着根(adhesive root):アイビーが壁面につたっているのを観察すると茎の途中から根が出ていてこの部分が壁面や樹皮にくっついているのがわかる。これを付着根という。写真へ

フラボノイド植物に広く分布している物質群の総称で黄色の色素化合物でもあります。約2000種類ほどが知られている。それぞれの植物には特有のものがあったりして、健康食品の成分のひとつにもなっているものが多数あります。柿の葉やびわの葉、イチョウの葉、大豆(イソフラボン)、そば(ルチン)、カカオ(ポリフェノール)、サンザシやお茶(カテキン類)、はてはプロポリスなどいろいろあり効果も多様です。フラボノイドは抗菌化作用があり、体に不要の活性酸素を除去するといわれています。ハーブや漢方薬のすべてとはいませんが昔から民間薬としてひきつがれてきた物の中にはフラボノイドが薬として効果的に薬効があり充分現代でも通用することが確認されています。

ペーハー(pH):水素イオン濃度指数

訪花昆虫:植物は昆虫とともに進化したとも言えるほど密接な関係のものがあり、特に自家受粉によることを避けるために、昆虫などを利用して花粉を同種で他の株の花へ受粉させるようになった。花に来る昆虫たちをさしてこのように呼ぶと思うのだが、ミツバチなどは花粉に栄養があることは分かっていて、花粉を幼虫のえさとして使っている。植物も昆虫ももちつもたれつなのかな。写真へ

防寒:熱帯性の植物や寒さに多少は強いが凍えさせないようにするための方法がいろいろあります。温室やサンルーム、フレームなどはその代表で加温して一定の温度にします。無加温はヒーターなど入れなくても囲われていることで極端な低温にならないので冬越しできるものはそのようにします。昔はソテツは東京でも葉が痛むので藁で包んで防寒したんですが、今は温暖化せいか東京でも観賞用や庭園の冬の見せ場以外個人の家では見かけなくなった気がします。

防寒の色々

防寒・霜よけの一つ。

ホルモン剤植物ホルモンを使いやすくした溶剤。主に落果、落花を防止して実付きをよくしたり、挿し木では発根促進、鉢物では花芽分化や成長の抑制による矮性化などを目的に使用する。使用量を間違えると小さくなりすぎたり成長を著しく阻害するので注意する。ジベレリンやB-ナイン、トマトトーンなどがある。

マングローブ:海沿いの海岸でみられる植層で多くの樹木、植物が合わさり独特の生活圏ができている場所で水生生物にとっても大事であり、かつてはこの周辺に生えている樹木などは燃料用などに切り出され激減したことがあるようです。近年は新たにヒルギの仲間などを植栽して植生のあるべき姿へ戻しています。

民間薬:民間療法で用いられている生薬を民間薬と呼んでいる。しかし古い伝聞や言い伝えなどで使われているものの中で効能が無い場合もあり、使う場合は調べたり、漢方薬専門の方に相談しましょう。

虫こぶ:葉にアブラムシなどがつきホルモン異常はたまた、その虫の出す成分なのかは分かりませんが葉の一部分が膨らんできて虫自身もその中に取り込まれてゆきます。当然外敵から身の守れるシェルターとなり、また、食料の中で暮らしているのでとりあえずくいっぱぐれがなさそうです。その虫こぶの種類により工業的に役立つものがありヌルデノミミフシ(だったかな?)がついたヌルデの新芽がこぶ状になったもの(五倍子と呼ぶ)からは非常に良質のタンニンが採れた。写真へ

養分:植物は植物自身の体を作るために水や光のほかに必要な養分があり、特に重要な3大元素、それらを含む十種類を主要必須元素、それ以外を微量要素と呼んでいる。

養分
10大要素 炭素(C) 植物体を作るのにとても重要な役目を持っている。土壌からは吸収することはできないので空気中の二酸化炭素からとっている。
水素(H) 有機物と水分を作るのに必要な養分。
酸素(O) 水を作るのにとても重要なもの。
3大要素 窒素(N) 細胞のたんぱく質を構成するのに大事な要素。不足すると葉緑素の出来が悪くなり色が淡くなるが、吸収されすぎると緑は濃くなるが病害虫に侵されやすくなる。一般に葉肥えといわれる。
リン(P) 一般にはリン単体で存在はしておらずリン酸(PO)となっており、さらに水溶性とク溶性がある。リン酸は主に光合成のときに炭酸ガスから糖類や中間生成物などを作るのにとても重要な役目を持っている。火山灰土壌ではリン酸の欠乏が起きやすいので注意が必要だ。一般に実肥え・花肥えといわれている。
カリ(K) カリ(KO)はいろいろな代謝機能に強く関係しており、光合成やリン酸の結合にとても重要である。一般に根肥えといわれている。
カルシウム(Ca) たんぱく質の合成と移動に関係している養分。土壌の酸性度中和で補充されるのであまり追加はしない。
マグネシウム(Mg) 葉緑素を構成するのにとても重要な養分。
イオウ(S) たんぱく質を構成するのにとても重要な養分。通常は土壌中に十分含まれているので追加はしない。
鉄(Fe) 葉緑素を作るためにとても重要な養分。
微量要素 ホウ素(B) カルシウム吸収を助ける養分。
マンガン(Mn) リン酸の代謝に関係する酵素の働きに関係しており、光合成にも役立っている。
銅(Cu) 葉緑素中の酵素の働きに関係しており、光合成にも役立っている。
亜鉛(Zn) 植物体の酵素に関係している。亜鉛が欠乏すると葉が奇形になることがある。
モリブデン(Mo) 窒素代謝を助ける役目をしている。

洋らん(Orchid):熱帯、亜熱帯を産地とするカトレアやシンビジューム、コチョウラン、オンシジューム、リカステなどほとんどの蘭を含む大きなグループの総称。寒さに弱いものが多く無加温でも温室や保温で暖の取れる場所があったほうが良い。最近はいろいろな交雑や採集によって新しい蘭や花色、花形があってますます発展しそう。反対に日本、中国、台湾など温帯域に自生していて独特の世界観のあるタイプを東洋蘭という。

両性花(bisexual flower,hermaphrodite flower):両全花、雌雄同花とも呼ばれ生殖器官の雄しべと雌しべの両方を一つの花の中にもっている花のこと。逆にいずれか片方しか持たない花のことを単性花という。

緑肥:レンゲやクローバーなどマメ科の植物がよく使われる。ある程度成長してから刈り取って堆肥同様に積み込んでから使ったり、地上部は家畜の飼料として使い残りの地上部分と地下部分のほとんどを緑肥として使う。通常の堆肥に比べて分解が早く腐植として土に残る量は少ない。水田などに施すと窒素過多になったり異常還元になるので注意する。積み込むときは、少し萎れさせてからでないと水分が多いのでべたべたになり悪臭が出たりするので注意する。

TOP       目次    戻る