サクラソウ科 Primulaceae
22属825種がほぼ世界中にそれぞれの分布域に特化して育っている。プリムラ属の仲間は品種改良が進み観賞用に多くの系統・品種がそれぞれの種類でもある。近年のゲノム解析による分類で一部の種類が他の科に変遷されている。びっくりするものも多い。一時シクラメンやリシマキアなど一部の属がヤブコウジ科へ移っていたが、最近になってヤブコウジ科、イズセンリョウ科がすべてサクラソウ科へとまとめられるようになった。これによりサクラソウ科は58属2590種とかなり大きな科へと変わっている。
ツノヤブコウジ属 Aegiceras 1種のみの属で東南アジア〜太平洋諸島の沿岸部のマングローブを形成する植物群のひとつで、ツノヤブコウジが知られる。
アンドロサケ属 Androsace 100種ほどが北半球に分布する。トキワハナガタなどの名前で山野草としてまた、最近では鉢物でもこの仲間がアンドロサケの名前で販売されている。
ヤブコウジ属 Ardisia 250種が温帯から熱帯域にかけて分布しており、アフリカ〜アジア〜オーストラリアなどに自生する。マンリョウやヤブコウジなどが日本の山野に自生している。APG分類によりヤブコウジ科はこのサクラソウ科へまとめられている。
シクラメン属 Cyclamen 19種が地中海沿岸地帯やイラン沿岸などに自生する。園芸では冬の鉢花の代表的とも言えるシクラメンが有名。原種も見られるが山野草扱いになることが多い。
オカトラノオ(リシマキア)属 Lysimachia 150種が世界各地の温帯域に、それぞれの場所で環境に合わせて自生している。地に這うものや立ち上がるもの、湿地に適したものや草原などに自生するものなどがある。日本でも湿地帯ではヌマトラノオやクサレダマが草地などにはコナスビやオカトラノオなどが見られ、ガーデニング商材やアクアリウムでリシマキア・オーレアが良く売られている。近年の分類によりこのヤブコウジ科に移ってきている。
サクラソウ(プリムラ)属 Primula 世界中に約400種が自生している。日本にも数種があり古典園芸として日本桜草の花を競うものもある。古くから園芸に導入されており、多くの園芸品種がある。自生地によって栽培の難易はあるが園芸用に作られてきた品種は花期の長いものが多い。 ポリアンサ ジュリアン メラコイデス オブコニカ
サモルス属 Samolus 12種が知られ世界中に分布が見られる一方、自生している場所が塩分が含まれる湿地などに見られます。 サモルスへ
イワカガミダマシ属 Soldanella 10種ほどがヨーロッパ中部〜南部にかけて分布する。イワカガミダマシが栽培されているようです。
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