ツユクサ 露草 鴨跖草 ツユクサ科 Commelina communis |
英名:spiderwort |
別名:ボウシバナ(帽子花)、ツキクサ(着草)、アオバナ(青花)、ホタルグサ(蛍草)、オウセキソウ(鴨跖草) |
性状:一年草 |
自生地:日本全土 |
特徴など:道端や草地などに普通に生えている。茎の下部より地を這って分枝し節より根を出して増えてゆきます。ツユクサの花の色素は水に溶ける。この性質を利用して友禅の下絵を書くのに利用されているのがツユクサの変種のオオボウシバナです。ツユクサは天平のころより染料植物として利用されていました。花の色素はアントシアンのデルフィニジン、粘液質、フラボノイドのアオバニンなどが含まれています。別名のボウシバナは花の苞の形から、ツキクサは花の汁をつけて布を染めたことよりきています。ツキクサとはかなり古くから呼ばれており、932年の「和名抄」、918年の「本草和名」、万葉集や枕草子にもでてきます。また1763年の平賀源内の記した「物類品しつ」にはツユクサの呼び名や方言、使い方などが記されているとのことです。(写真:国内) |
薬効:全草を開花期に摘み取り水洗いをして日干しをします。解熱や下痢止めなど民間薬として使います。鴨跖草は生薬名です。 |
山菜:花がつく前に若い茎や葉を生でサラダやてんぷらに。ゆでておひたしや和え物などに。ほか炒め物や汁のみとして。花はスープに浮かしたりサラダに彩りに。成長すると硬くなるので若いうちに。 |
和歌:鴨頭草に衣ぞ染むる君がため綵色ごろも摺らむと念ひて(万葉集:巻七の一二五五) |
季語:夏 |
(8月撮影:国内) |
(8月撮影:国内) |
(9月撮影:山梨) |
(9月撮影:山梨) |
(7月撮影:東京) |
(5月撮影:台湾) |
ツユクサ? (5月撮影:台湾) |
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