キキョウ科 Campanulaceae(Lobeliaceae)
世界の温帯から亜熱帯までに約88属1675種ほどが知られている。合弁花植物の代表種でもある。花は両性花で、左右相称か放射状で5列に分かれているのが特徴。果実は刮ハもしくは液果で種子には胚乳がある。ほとんどが草本で一年草から多年草、宿根草とある。
ツリガネニンジン属 Adenophora
40種類が温帯のユーラシア大陸に多く自生しており、日本にも多くの種類が分布する。ソバナやイワシャジン、ツリガネニンジンなどが知られる。
シデシャジン属 Asyneuma
22種が知られ地中海沿岸からコーカサス地方にかけて分布する。日本はシデシャジンが自生している。
カンパヌラ(ホタルブクロ)属 Campanula
北半球の温帯から亜寒帯に約250種類ほど自生している。草本性で多年草が多い。高温多湿を嫌うので日本では育てるのに苦労します。切花から鉢物、ロックガーデンなどに利用され観賞価値の高いものが多い。属名はラテン語のcampana「鐘」からきており、花形の特徴そのままです。ベルフラワーやカンパニュラなど多くの種類が出回っています。日本にはホタルブクロや高山にイワギキョウが見られます。
カナリナ属 Canarina
3種が知られておりカナリー諸島に1種、東アフリカに2種、分布している。日本ではなじみがなく植物園で見れるところがある。
カナリナ
ツルニンジン属 Codonopsis
30種類が東〜中央アジア〜マレーシアなどに分布しています。日本では山野にツルニンジンが見られます。
キアネア属 Cyanea
64種類がハワイ諸島固有種として知られている。育つ場所によって葉の形などが違う植物で、大事に保護されている植物でもある。
キアネアへ
ヒッポブロマ属 Hippobroma
西インド諸島に自生する1属1種の多年草。熱帯地方に帰化植物として広がっているという。非常に強い毒性があるので要注意植物。学名もギリシャ語のhippos「馬」とbromos「激しい」からきておりこの植物の毒性をあらわしているという。ヒッポブロマへ
イソトマ属 Isotoma
地中海沿岸地域、アフリカ、オーストラリア、アメリカに約25種類ほどが知られている。イソトマが現在流通している。
ロベリア(ミゾカクシ)属 Lobelia
熱帯〜温帯に自生する草本性の植物で約300種類ある。一部に樹木状に育つものがある。観賞用にロベリアがよく知られている。日本にも数種類が自生しており、サワギキョウがビオトープなどで水辺のそばに植えるのに利用されている。
モノプシス属 Monopsis
18種が熱帯アフリカや南アフリカにかけて分布しています。ロベリアに似ている植物で最近モノプシスの名前で園芸店で販売しているのを見かけるようになりました。
フィテウマ属 Phyteuma
40種類が地中海沿岸地帯からヨーロッパ、アジアなどに分布する。高山性のもの多く、観賞用では”コメットスター”の名で流通している種類くらいだろう。
キキョウ属 Platycodon
キキョウの一種のみ。
プラーティア属 Pratia
現在はロベリア属に含まれているようです。
キキョウソウ属 Triodanis
10種が知られ、北アメリカに多く、他中国や地中海沿岸に見られる。日本にはキキョウソウが帰化している。