アイビーやヤツデ、カポックなど庭木や観葉植物に使う種類を含む科です。温帯から熱帯までに分布し約43属1450種くらいあります。双子葉植物、離弁花類で花自身は観賞価値の高いものは少なくどちらかというと草姿や葉形などを観賞する。日本にはウコギ属、タラノキ属などがあり、タラノキ、ウコギは山菜として、この科に含まれる朝鮮人参は薬用としても有名です。近年の新分類方法によりセリ科からチドメグサ属やトラキメネ属が移っています。
ウコギ(アカントパナックス)属 Acanthopanax 現在はEleutherococcus(ウコギ属)にまとめられている。
タラノキ属 Aralia 36種ほどが北アメリカやアジア東部に分布している。日本ではタラノキが山地に自生する。
カクレミノ属 Dendoropanax 60種が熱帯アメリカに多く分布しており、そのうちの数種類が東アジア〜マレーシアなどにも自生する。日本ではカクレミノが山地に自生している。
ディジゴテカ属 Dizygotheca 現在はシェフレラ属にまとめられています。
ウコギ属 Eleutherococcus 30種がアジア東部〜ヒマラヤ〜マレーシアなどに分布する。 日本の山野にも自生している掌状複葉を持つ低木です。ウコギを山菜としてコシアブラなどが箸やマッチの軸などに利用される。日本、中国に分布。
ヤツデ属 Fatsia 日本と台湾に3種自生している。葉は掌状葉で常緑低木です。属名はヤツデの漢字での音読みのハッシュに由来するらしい。ヤツデが代表種です。
ヘデラ属 Hedera 4〜11種がヨーロッパ〜地中海沿岸〜東アジアなどに自生が見られます。特にアイビーの名で販売されているものは葉に変異が多く、観葉植物や庭などに利用されています。
チドメグサ属 Hydrocotyle 130種がほぼ全世界に分布している。這い性の草本が多い。以前はセリ科だったが現在はウコギ科へ移っている。日本でも山野にチドメグサなどが自生している。
クッソニア属 Cussonia 20種が知られており熱帯アフリカ〜南アフリカに分布する。 クッソニアへ
ノトパナックス属 Nothopanax 現在はポリシャス属にまとめられています。
トチバニンジン属 Panax 6種が北アメリカやアジア東部に自生している。漢方薬で利用されている朝鮮人参がこの仲間。
タイワンモミジ(ポリシャス)属 Polyscias 150種が旧世界の熱帯を中心に自生が見られる。他数種類がニューカレドニアなどに自生している。観葉植物として斑入りのものが鉢物で販売されている。室内よりも以外に日当たりを好むものが多いようだが・・・。ポリシャスへ
シェフレラ属 Schefflera 約650種が熱帯〜暖帯にかけて自生しており東南アジアやハワイなどに見られます。観葉植物で見られるシェフレラやアラレアが利用されています。常緑の低木〜高木があり葉は掌状葉になっている。属名は19世紀のドイツの植物学者の名前に因んでいます。
カミヤツデ属 Tetrapanax カミヤツデのみの属。中国原産の低木。日本にも一部帰化している場所がある。
トレヴェシア属 Trevesia 40種が知られておりインドシナ周辺などに多く分布する。観葉植物としてトレヴェシアの名前で販売されている。
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