ヒノキ科 Cupressaceae
約20属125種ほどが知られる針葉樹。主に北半球に多く産し他、オーストラリア南部や南アフリカ・南米の南部にも自生地が見られる。分類的には3亜科に分かれイトスギ亜科・クロベ亜科・ビャクシン亜科となっている。高木・低木がありそれぞれの種類に多くの品種がある。観賞用、建築材、家具材など用途も生活の密着したものが多い。また、精神安定などの物質を空気中に放出することなどからアロマオイルなどの成分のひとつに利用される種類もある。現在最新の分類であるAPG分類によりスギ科はヒノキ科にまとめられています。これにより30属133種になりました。
カリトリス属 Callitris 16種がオーストラリアとニューカレドニアに分布しています。 カリトリスへ
ヒノキ属 Chamaecyparis 8種が東アジア〜北アメリカにかけて自生している。日本にはサワラやヒノキがあり建築材などに利用されている。
スギ属 Cryptomeria 2種ほどが中国と日本に自生しており、日本には建築材などに利用される杉がある。
コウヨウザン属 Cunninghamia 2種がアジア東部に分布している。日本ではコウヨウザンが江戸中期に中国からはいってきた。
イトスギ(クプレッサス)属 Cupressus 常緑の針葉樹で北半球の温帯域に自生する。約20種ほどが知られている。家具材や建築材にも使われている。代表的なものにゴールドクレストがある 。
ビャクシン属 Juniperus 北半球に多く分布する針葉樹で約50種あるとされている。庭園樹として利用されているものが多く、さらに多くの園芸品種があり、緑化に役立っている。ハイビャクシンやエンピツビャクシン、カイヅカイブキなどが有名。ビャクシン類はリンゴやナシなどに発生する赤星病の冬期の仮宿になるため産地によっては植栽が出来ないところがありので注意します。
メタセコイア属 Metasequoia 生きた化石と呼ばれるほど古くから生きてきた植物の一つ。約300万年前に絶滅したと考えられていた。よく広場などに定植されているものにメタセコイアがある。
セコイア属 Sequoia 1種のみの属でカリフォルニア州〜オレゴン州にかけて自生する。 セコイアメスギへ
クロベ(ツヤ)属 Thuja 5種が東アジアや北米に自生する。ニオイヒバやコノテガシワなどがこの仲間になる。
アスナロ属 Thujopsis アスナロのみの1属1種。日本の固有種です。
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