フトモモ科 Myrtaceae
熱帯から南半球の温帯にかけて分布する樹木で、ほとんどが常緑。約131属4620種ほどある。花は両性で放射相称花です。葉にはミカンの仲間のように油点がみられる。
アゴニス属 Agonis 12種が知られ西オーストラリアに分布しています。よく知られているのはペパーミントとも呼ばれているアゴニス・フレックスオサです。
アンゴフォラ属 Angophora 13種がオーストラリア東部に分布しています。ユーカリにとても似ています。 アンゴフォラへ
アスタルティア属 Astartea 約8種がオーストラリアに自生しています。鉢物でユキヤナギに似たアスターティアが販売されています。
カリステモン属 Callistemon この仲間はオーストラリア全域に自生しており約30種ほどあるとされる。葉は互生で披心形でややとがった感じです。属名はギリシャ語のkallos「美しい」とstemon「おしべ」からで、花の形状からきています。この仲間にはハナマキやブラシノキなどがあります。
コリンビア属 Corymbia 115種が知られオーストラリアとニュージーランド南部に分布する。 コリンビアへ
エウゲニア属 Eugenia 950種余りが知られ熱帯アメリカ、中央アメリカをはじめアフリカ、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドに分布するが、オセアニア圏は少ない。タチバナアデクなどが知られている。
ユーカリ属 Eucalyptus 680種以上がマレーシア東部やオーストラリアに自生する。コアラが食べることでも有名だが、薬用、ハーブ、防虫や材の利用など様々な用途に用いられ庭木としても使われる。 ユーカリへ
レプトスペルマム属 Leptospermum オーストラリアやニュージーランドに多く自生する樹木で低木が多い。約70種ほどある。ギョリュウバイが日本では冬場によく販売されている。
ロフォステモン属 Lophostemon 4種が知られオーストラリア北部と東部、ニュージーランド南部に自生している。ロ・コンフェルツスがオーストラリアなどで街路樹によく使われている。
メトロシデロス属 Metrosideros ニュージーランド、ポリネシア、オーストラリアなどに約50種が自生する樹木で、高木、低木などがあります。属名はギリシャ語のmetra「髄」とsideros「鉄」からきており、材がとても硬いことからのようです。鉢物などでメトロシドロス・エクセルサが出回っています。
ミルキアリア属 Myrciaria 熱帯アメリカと西インド諸島に40種ほどが知られている。日本にはジャボチカバが時折流通する。
ギンバイカ属 Myrtus 2種が地中海沿岸地方とアフリカ北部に分布する。ギンバイカが鉢物や切葉で流通する。
ピレアンツス属 Pileanthus オーストラリア南西部に9種ほどが分布する。ピレアンツスへ
レゲリア属 Regelia 5〜6種がオーストラリア北部と西南部に分布する。レゲリア・ヴェルティナが西オーストラリア南部で咲いていました。
スコルツィア属 Scholtzia 15種が西オーストラリアに広く分布する。スコルツィアへ
フトモモ属 Syzygium 約1045種が含まれる属で旧世界の熱帯域から亜熱帯のかけて自生が見られる。常緑性の高木〜低木などが多い。スパイスとして利用されているチョウジや果実を食用にするフトモモがあります。
タクサンドリア属 Taxandria アゴニス属から分かれつつ(?)あるのかこれからなのかという属。西オーストラリアには14種が自生している。 タクサンドリアへ
ヴェルティコルディア属 Verticordia 97種がオーストラリアに広く分布する。フェザーフラワーと呼ばれ花弁の縁などに細かい切れ込みが入るものが多い。ドライフラワーなどにイエロー・フェザーフラワーが使われる。
TOPへ 科の検索へ