アオイ科 Malvaceae
極寒地を除く世界中に約85属1500種ほど知られています。花は放射相称花で両性花が多い。観賞用としてハイビスカスやフヨウなど多くの種類と園芸品種があり、我々の生活に無くてはならないほど昔から使われている綿や、野菜ではオクラ、現在の森林破壊を減らすための新たな紙の原料としてのケナフなどがあります。近年のAPG分類によって、パンヤ(キワタ)科、アオギリ科、シナノキ科がアオイ科にまとめられた。
アオイ属 Abelmoschus 15種が旧世界の熱帯域に多く自生する。一番知られているものは野菜で利用されているオクラでしょう。現在この属はフヨウ属にまとめられています。
アブチロン属 Abutilon 熱帯〜温帯にかけて100種以上が知られている。チロリアンランプ、アブチロンなど園芸用に販売されており、東京以西なら戸外でも冬越しができる種類がある。
タチアオイ属 Alcea 50種が地中海沿岸地方から中央アジアにかけて分布している。ホリホックの名前で園芸店では販売されている。
ビロードアオイ属 Althaea 12種知られており、ヨーロッパ、シベリア、オーストラリア南部に自生が見られる。日本ではマーシュマロウが有名。
アリオギネ属 Alyogyne 4種がオーストラリアに自生が見られる。ブルーハイビスカスが鉢物で販売されている。
アニソドンティア属 Anisodontea 南アフリカに約20種ほどが知られている。木質化した茎を持つ多年草が多い。語源はギリシャ語のふぞろい「anisos」からきているが詳細は、はっきりしていない。鉢や苗物でサンレモクイーンが出回っています。
ヒビスカデルヒュス属 Hibiscadelphus 7種が知られハワイ諸島のみの固有種。 ヒビスカデルヒュスへ
ヒビスクス(フヨウ)属 Hibiscus 熱帯から温帯にかけて300種が知られており、熱帯地方を彩るハイビスカス、海辺ではハマボウ、庭木ではムクゲやスイフヨウなどがあり、庭先や旅行先でも我々の目を楽しませてくれている。また、紙の原料としてケナフもこの属だ。現在アオイ属、パボニア属などいくつかの属がまとめられ種数が675種となっています。
サキシマスオウノキ属 Heritiera 35種が知られており熱帯アフリカ〜インドシナ、オーストラリア、ニューカレドニアなどの広範囲に分布する。サキシマスオウが有名で根元が板根状になります。
リシオセパルム属 Lysiosepalum 5種が知られオーストラリア西南部に分布する。 リシオセパルムへ
ゼニアオイ属 Malva 南ヨーロッパやアフリカ北部やアジア圏に約30種が自生している。一年草〜多年草でハーブとして使われる種類もある。属名の由来はギリシャ語のやわらかく(malache)からきており、この植物の粘液が緩和剤としての効能があることによる。
マルバストラム属 Malvastrum 14種が熱帯〜温帯にかけて自生が見られる。最近は鉢物でアプリコット色の花を咲かせるマルバストラムが販売されている。
ヒメフヨウ(マルバヴィスクス)属 Malvaviscus 熱帯アメリカに3種が自生している。植物園などではウナズキヒメフヨウが植えられているのを見かける。
パキラ属 Pachira 20種が熱帯アメリカに自生する。パキラが観葉植物として利用されている。
パボニア属 Pavonia 150種ほど知られており、熱帯〜温帯にかけて分布する。観賞用でパボニアが育てられる。しかし、数種類のみで今のところほかには見たことが無い。現在はフヨウ属にまとめられています。ゴエテア属が現在パヴォニア属へまとめられています。
ゴジカ属 Pentapetes ゴジカ1種の属です。以前はアオギリ科でしたが現在はアオイ科にまとめられています。
シダ属 Sida 200種近くが知られており、オーストラリア、アメリカなどに多く自生する。草本や木本性のものがある。熱帯地方では数種類が広がっているようですが、園芸的には見たことがありませんが、花が綺麗なものもあるのでもしかしたらこれから出回るかもしれませんね。シダへ
テスペシア属 Thespesia 熱帯アジアやインド、マダガスカルなどに17種が自生している。日本には沖縄などにサキシマハマボウがある。
ウレナ(ボンテンカ)属 Urena 6種が熱帯〜温帯域に自生が見られる。オオバボンテンカへ
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