ナス科 Solanaceae
世界に約102属2460種以上あるとされている。ただしあまり寒いところにはない。一年草〜多年草、低木状のものなどがある。花は合弁花で両性。野菜としてジャガイモやトマトなどがあり、一方で植物性アルカロイドを含み薬用に用いられる種や危険なものもある。
アントセルキス属 Anthocercis 10種が知られており、オーストラリアに自生している。アントセルキスヘ
オオカミナスビ属 Atropa 3種が知られヨーロッパ西部〜ヒマラヤにかけて分布する。薬用としてベラドンナが有名です。
ブルグマンシア属 Brugmansia 南アメリカの熱帯〜亜熱帯域に約14種ほど知られている。ダツラ属だったものがこちらに分かれたようです。花が下向きに咲く多年草タイプで実には刺がないもののようです。エンゼルトランペットがそうです。
バンマツリ(ブルンフェルシア)属 Brunfelsia 中南米、西インド諸島に約40種ほど知られる。ニオイバンマツリがこの仲間です。属名はドイツの神学者で植物学者のブルンフェルス氏に因みます。 常緑の低木〜高木があり葉は互生。花は集散花序もしくは単性。
カリブラコワ属 Calibrachoa 現在はペチュニア属にまとめられているようです。
トウガラシ(カプシクム)属 Capsicum 全世界で香辛料として使われているトウガラシ。中南米に約10種が知られている。香辛料としてのトウガラシ、野菜のピーマンやシシトウ、観賞用トウガラシとそれぞれで世界中で使われている植物も珍しいのでは・・・。
ケストルム属 Cestrum 175種が熱帯アメリカに自生しています。鉢物などで販売されているものでヤコウボクが一番利用されており、夜の香りがとてもよい。
ダツラ属 Datura 北アメリカの熱帯〜亜熱帯に自生する一年草〜多年草。約9種ほど知られています。ブルグマンシア属とは分けています。花は上向きに咲きに咲くようです。ダツラへ
メジロホオズキ属 Lycianthes 200種が熱帯アメリカ、東アジアなどに分布する。日本でもメジロホオズキが自生しています。
トマト属 Lycopersicon 南アメリカ東部などに約7種が自生する。ガラパゴス諸島にもある。野菜としてトマトが世界中で作られており、今日でも多くの品種が作られている。
オオセンナリ属 Nicandra ペルー原産でオオセンナリ、1種のみの属。綺麗な淡い青紫色の花が特徴。
ニコチアナ(タバコ)属 Nicotiana アメリカ、オーストラリアに約67種が知られている。草本がほとんどでこの仲間には嗜好品のタバコが含まれる。海外では古くから栽培されていたが日本では唯一(?)園芸で栽培してもよいニコチアナがある。
ニーレンベルギア(アマモドキ)属 Nierembergia 23種がメキシコやチリなど南米の熱帯地方に自生する。夏の花苗としてニーレンベルギアが白や紫色の花を咲かせて販売している。
ペチュニア属 Petunia 春〜秋遅くまで咲きつづけ、最近はペチュニア戦争なんて感じで種苗会社が雨に強く多花性でさらに大輪、小輪、極小輪までさまざまな品種が販売される利用になりました。南米に約35種ほどが知られている。最近はブラジルからの植物の持ち出しが一切禁止になったようなのでペチュニアもこれからの開発は今まで持っていたものを基準に作っていくのでしょうか。
ホオズキ属 Physalis 初夏の風物詩的感じのホオズキ。草本性で一年性から多年性があり、アメリカに多い。約80種ほどが知られている。ヨーロッパやオーストラリアにも1種ほど自生している。古くは薬用として扱われたものから食用ホオズキのように食すものまである。
サルピグロッシス属 Salpiglossis 南米チリに2種が自生している。筒状の花で縁は5つに分かれる。花色が独特なので印象的。園芸ではサルピグロッシスが出回っている。
シザンサス属 Schizanthus 12種が知られておりチリに分布する。シザンサスの名前で鉢物や花壇苗として販売されている。
ハシリドコロ属 Scopolia 地中海沿岸地方〜ヒマラヤ、アジアなどに約5種類が知られており、日本にもハシリドコロがある。全草にアトロピンを含む有毒植物である。
ソラナム(ナス)属 Solanum ほぼ全世界中に約1700種自生しており、ナス科の中でも種類の多い属。温帯域などに多い。一年草、多年草、低木状に育つものがあり、山野や荒地に自生したり、一部は園芸に利用されている。野菜のナスもこの属だ。 園芸に利用されているソラナム 園芸以外のソラナム
ストレプトソレン属 Streptosolen 1種のみの属です。南米のペルーやコロンビアが原産地です。マーマレードノキの名前で鉢物が販売されています。
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