ジュウジバナ科とも呼ばれている。世界各地に分布し約390属3000種に分かれている。花は両性花で4つ花弁からなるのが特徴。葉牡丹やアリッサム、菜の花、ストックなどの花物やキャベツ、大根、わさびなどの作物が含まれる。
エティオネマ属 Aethionema モロッコナズナが商品として販売されている。地中海沿岸付近に約70種ある。属名はオシベの形からきており、「焦がした糸」から。
アリッサム属 Alyssum 約160種くらいがヨーロッパとアジアに分布している。大半が一・二年草だが宿根性のものもある。高山性のものもありロックガーデンなどの利用できる。花はスィートアリッサムと同じような花で、園芸店で見かけるのはアリッサム・モンターナム。
ヤマハタザオ属 Arabis 100種が北半球に多く自生しており、ユーラシア大陸や北アメリカに多い。日本でもヤマハタザオやフジハタザオなど数種類が自生しています。また、アラビスの名で園芸用に花苗が出回っている。
ムラサキナズナ(オーブリエタ)属 Aubrieta 12種が南ヨーロッパ〜イランにかけて自生している。オーブリエタの名前で園芸用に春、苗ものが出回ります。
アブラナ(ブラシカ)属 Brassica ヨーロッパの西南部の海岸地帯・中央アジア・ヒマラヤなどが原産。菜の花、葉牡丹など花壇ものなどが含まれ、またキャベツやブロッコリー、カラシナなど野菜も含み変異性の多い楽しいものがある。
ナズナ属 Capsella 5種が温帯域に分布する。この属にはナズナがある。
タネツケバナ属 Cardamine 200種が温帯域に分布している。日本ではタネツケバナが早春から白い花を良く咲かせている。
チェイランツス属 Cheiranthus 現在はエリシマム属へまとめられています
ディプロタクシス属 Diplotaxis 27種がヨーロッパ、地中海沿岸地方〜インド北東部などに分布する。 ディプロタクシスへ
ハナハタザオ属 Dontostemon 11種が知られ日本・中国〜ロシアやモンゴルなどに分布しています。日本ではハナハタザオが自生していますが、絶滅危惧種です。
イヌナズナ属 Draba 北半球に300種はあるとされている。日本にもイヌナズナや高山植物のナンブイヌナズナなどが自生する。
エリシマム属 Erysimum 約80種の仲間がヨーロッパ、アジア、北アメリカなどに分布しています。1〜2年草、多年草などがあります。属名はヒポクラテスが用いた古いギリシャ名「erysimon」に因む。この仲間にはニオイアラセイトウがあります。
ヘリオフィラ属 Heliophila 72種が南アフリカに分布している。ヘリオフィラ・コロノピフォリアが鉢物で早春に販売されている。種類が多いので今後何かしら仲間が出てきそうな気がします。
ホルヌンギア属 Hornungia 3種が知られ西ヨーロッパ〜地中海地方にかけて分布する。日本ではフッチンシアの名前で春先に花苗として販売されています。
フッチンシア属 Hutchinsia 現在はHornungia属にまとめられている。
イベリス属 Iberis 南ヨーロッパから北アフリカ、西アジアに分布する一年草や多年草。約30種が知られる。英名でお菓子の花の意味でキャンディタフトと呼ばれる。属名はこの属の多くがイベリア半島に分布しているところからきている。
イオノプシジューム属 Ionopsidium 北半球の温帯に分布。地中海からヨーロッパなど。より細かな詳細はちょっと不明。市場に出ているのはイオノプシジューム一種だけ。
マメグンバイナズナ属 Lepidium 140種がほぼ世界中に広く分布しています。日本では帰化植物のマメグンバイナズナが見られます。
ロブラリア属 Lobularia スィートアリッサムがこの属です。南ヨーロッパが原産です。
マッティオラ属 Matthiola 南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア原産で約50種ほどある。。一年草・二年草、半耐寒性のものから多年草、半低木がある。属名は16世紀のイタリアの植物学者マッティオリを記念してつけられた。代表的なものにはストックがある。他にはM.longipetala、ヨルザキアラセイトウ(subsp.bicornis)がある。
オランダガラシ属 Nasturtium 現在はロリッパ属に含まれている。
ラファヌス属 Raphanus 約10種がヨーロッパから東アジアに分布。栽培されているのはダイコンだけ。属名はダイコンのギリシャ名の「ラパニス」より。
ロリッパ属 Rorippa 80種がほぼ世界的に分布している。ユーラシア大陸に多く次いで北アメリカに多い。クレソンが良く知られている。
ワサビア属 Wasabia 日本特産の香辛料ワサビがこの属です。他にユリワサビ(W.tenuis)がある。
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