キジカクシ(クサスギカズラ)科 Asparagaceae
6属150種が旧世界に多く自生しています。野菜や観葉植物で知られるアスパラガスが有名な科だ。 現在、APG分類によりさらに多くの種を含む科となり153属2500種となっています。ドラセナなどのリュウゼツラン科、スズラン科、コルジリネなどを含むラキシマニア科、ヒアシンス科など一度分かれて科になったものがまた、まとめられています。。今後も変更があるかもしれません。まとまってきたら亜科などの細かい分類ごとに属を表示したほうがよいかもしれません。
カリバナス属 Calibanus 2種が知られておりメキシコに自生する。日本でも多肉植物もしくは観葉植物としてカリバナス・フーケリーを時折見かける。
スキラ亜科 Scilloideae
ボーウィエア属 Bowiea ソウカクデンのみの1種類が南〜東アフリカに自生する。
チオノドクサ属 Chionodoxa 6種が地中海沿岸東部や小アジアなどに分布しています。球根性でチオノドクサの名前で販売され園芸で広く使われています。
ドリミオプシス属 Drimiopsis 現在はレデボウリア属へまとめられています。
エウコミス属 Eucomis 10種が南アフリカに分布する。そのうち一種類が東アフリカに産する。パイナップルリリーの名で切花や花壇に利用される。
ヒヤシンス属 Hyacinthus 3種が地中海沿岸地帯、西アジア〜中央アジアにかけて分布しています。ヒヤシンスの名前で秋に球根が販売され、水栽培や花壇に植栽される。
ラケナリア属 Lachenalia 101種が南アフリカに自生している。原種のままで観賞されたり、交配種も作出されている。白〜黄色〜オレンジ〜ブルーなど花色も多い。 ラケナリアへ
レデボウリア属 Ledebouria 45種が熱帯アフリカや南アフリカに分布する。レ・ソキアリスが良く栽培される。
ムスカリ属 Muscari 30種がヨーロッパを中心に地中海沿岸にかけて分布している。日本ではムスカリ・アルメニクムをはじめ数種類が栽培されている。
オルニトガルム属 Ornithogalum 200種がユーラシア大陸やアフリカ大陸に分布しており、特に南アフリカに多い。観賞用や切花用に数種類が育てられている。オーニソガラムへ
スキラ(シラー)属 Scilla 40種がユーラシア大陸の温帯域に分布する。日本では野原などにツルボが自生している。また、園芸ではシラーの名前で球根や切花が販売されている
リュウゼツラン亜科 Agavoideae
ハナスゲ属 Anemarrhena 1属1種で中国に自生するハナスゲが知られている。日本では漢方薬を作る目的で栽培されている。
オリヅルラン属 Chlorophytum 150種が知られており、旧世界の熱帯域に多くアフリカやその周辺地域に分布する。日本ではオリヅルランがよく知られている。
ロマンドラ亜科 Lomandroideae
カマエキセロス属 Chamaexeros 4種が知られ西オーストラリアのみに自生しています。カマエキセロスへ
ロマンドラグループ Lomandra group ロマンドラ属 Lomandra 50種がオーストラリアやニューギニア、ニューカレドニアなどに分布しているが、そのほとんどがオーストラリアに集中する。最近はグラスガーデンなどに使われており、数種・数品種がロマンドラの名で見られるようになった。
ラキシマンニアグループ Laxmannia group ソウェルバエア属 Sowerbaea 5種類がオーストラリアに自生している。 ソウェルバエアへ
コルジリネグループ Cordyline group コルジリネ属 Cordyline 15種がオーストラリア、熱帯アメリカ、太平洋諸島などに自生する。観葉植物として利用されているものが多く、熱帯域の公園では色鮮やかなものや、日本ではコルジリネ・オーストラリスがコンテナガーデンや公園などの植栽に使われている。 コルジリネへ
キジカクシ亜科 Asparagoideae
クサスギカズラ(アスパラガス)属 Asparagus 旧世界に約140種ほど知られており日本にも4種類自生しています。乾燥地帯に多く生える多年草で、根が膨らんでそこに栄養や水分を蓄えられるようになっている。花は雌雄異株が多く果実は液果になります。葉は退化してしており、通常目にしている葉は仮葉と呼ばれるもので枝の一部が葉の代わりになって光合成などをするようになっています。野菜の食用アスパラガスと観賞用のアスパラガスとあります。学名の由来はテオフラテスが用いた名前からきており、鋭い刺を持っている種類もあることからギリシャ語の刺す「asparasso」が語源とされている。
ノリナ亜科 Nolinoideae
ハラン属 Aspidistra 10種ほどが東アジアなどに分布する。日本ではハランが古くから育てられている。
ベアウカルネア属 Beaucarnea ノリナ属のうちのトックリランなど数種類がこちらの属に分類されることがある。
スズラン属 Convallaria 約3種がヨーロッパやアジア、北アメリカに自生している。ブーケやヨーロッパのメイフラワーなどに欠かせないスズランがあります。スズランへ
ドラセナ(リュウケツジュ)属 Dracaena 旧世界の熱帯域とカナリア諸島に約60種が自生する。観葉植物で利用されているものが非常に多い。近年の分類でサンセベリア属がこちらのドラセナ属へまとめられましたね。 ドラセナ類へ
ヤブラン属 Liriope 約5種が日本、中国、ベトナムなどに自生しています。ヤブランを下草などに利用します。
マイヅルソウ属 Maianthemum 28種が知られ北半球に分布しており、ヒマラヤ〜中央アメリカにかけて見られる。日本でもマイヅルソウが山地に自生している。
ノリナ属 Nolina 30種類が北アメリカ南西部に自生する。トックリランが栽培される。
ジャノヒゲ(オピオポゴン)属 Ophiopogon インドから東アジアにかけて約20種ほどが自生している。耐陰性のある常緑多年草が多い。根茎が短く多数の葉を根生する。花径には葉が無く総状花序に小さな花をつけ実をならせる。子房中位。庭園などのグランドカバーに使うリュウノヒゲなどがあります。
アマドコロ属 Polygonatum 60種が北半球に分布している。日本にはナルコユリやアマドコロなどが自生する。
オモト属 Rohdea 日本と中国に1種自生する。オモトは歴史の古い観賞植物で多くの品種がある。
ナギイカダ(ルスカス)属 Ruscus 6種がヨーロッパ西部や地中海沿岸などに自生する。日本では植栽でナギイカダを利用するが切花でもルスカスの名で別種が使われている。
サンセベリア属 Sansevieria 100種以上が南アフリカとマダガスカルなどに自生している。多肉植物として扱われている。最近は空気浄化植物としてサンセベリアが脚光を浴びて、よく店頭で見かけるようになった。とうとうこのサンセベリア属がドラセナ属にまとめられました。園芸上ではそのままサンセベリアですが分類上ではドラセナ・・・ややこしい。でも仕方がないこと。
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