熱帯域に多く分布している。約215属2100種がある。草本性のものから木本性、多肉性、つる性など様々。乳管が発達しており茎や幹の傷がつくと白い乳液を出すのが特徴。しかしこれらにはアルカロイドを多く含みかぶれたり中毒を起こすものがあるので注意する。花は通常五弁に分かれた合弁花。葉は対生もしくは輪生している。庭木ではキョウチクトウ、花ではニチニチソウやアラマンダなどがある。近年のAPG分類によりガガイモ科が含まれることになった。
アデニウム属 Adenium 多肉質の低木。アラビア、東アフリカなどに約15種ほど分布している。茎の頂部に散房花序をつける。属名は自生地のひとつであるアデン(Aden)に由来する。この仲間には砂漠にバラと呼ばれるアデニウムがある。
アラマンダ属 Allamanda 熱帯アメリカに12種が知れられている。鉢物としてもアラマンダの名称で販売されている。熱帯地方では庭園樹などに利用されている。
アムソニア属 Amsonia 20種が北アメリカや日本などに分布している。日本ではあまり園芸で使われているのを見たことが無いが、チョウジソウが自生している。
バシクルモン属 Apocynum キョウチクトウ科の基準属。約12種ほどが南ロシア〜中国、日本(1種)にかけて自生している。薬用として用いられる種もあり、最近健康茶としてラフマが有名になっている。
アスクレピアス(トウワタ)属 Asclepias 南北アメリカに自生しており、約120種ほどある。切花で使われるアスクレピアスがある。
カロトロピス属 Calotropis 熱帯〜温帯のアフリカ〜インドにかけて3種が自生する。ハワイなどではクラウンフラワーの花をレイの材料に使っている。
カリッサ属 Carissa 37種が旧世界の温帯〜熱帯域に自生が見られる。一部の種類がオーストラリアやニューカレドニアなどにあるようだ。数種が観賞用や実を利用するために植栽されている。カリッサへ
ニチニチソウ(カタランサス)属 Catharanthus マダガスカルを中心とする熱帯から亜熱帯に約8種が分布。昔はVinca属だった。ニチニチソウが夏の花として育てられている。
セロペギア属 Ceropegia かつてはガガイモ科だった属ですが現在はこちらになっています。160種がアラビア半島やアフリカなどに分布している。一部がカナリー諸島やオーストラリアなどにも自生しているらしい。ハートカズラが観葉植物として販売されている。
イケマ属 Cynanchum 300種が熱帯〜温帯にかけて自生している。日本にも数種が自生しており、イケマなどがある。以前はカモメヅル属だったがVincetoxicum属と分けられたためこちらはイケマ属となっている。
ギムネマ(ホウライアオカズラ)属 Gymnema 25種ほどが旧世界の熱帯〜オーストラリアに自生しており、ギムネマ・シルベストレが健康食品として利用されている。
ホヤ(サクララン)属 Hoya 70種がインド洋や太平洋周辺の島々、アジア東部〜オーストラリアなどに自生している。独特な房状の花と肉厚の葉が特徴で、観葉植物として利用されている。日本ではホヤの名でサクラランや最近販売されているホヤ・カーリーが知られている。
コプシア属 Kopsia 東南アジア〜マレーシアに約25種ある。低木や潅木が多い。コプシアへ
チリソケイ(マンデヴィラ)属 Mandevilla 114種が熱帯アメリカに広く分布する。花の綺麗な種の一部が栽培されています。日本ではマンデヴィラもしくはディプラデニアの名前で販売されています。
キジョラン属 Marsdenia 100種が熱帯〜温帯にかけて自生している。かつてはステファノチス属だったマダガスカルジャスミンなどがこの仲間である。日本にはキジョランが知られている。
ガガイモ属 Metaplexis 6種が知られアジア東部に分布する。日本にはガガイモが山野に見られる。
キョウチクトウ属 Nerium 地中海原産の常緑低木で1種だけあります。かつては別種とされていたキョウチクトウは現在はセイヨウキョウチクトウの変種となっているようです。図鑑によっては別々の種類になっているようです。
パキポジューム属 Pachypodium 13種がマダガスカルや南アフリカに分布する。茎が肥大して乾燥に耐えるようになっている。一部の種類が栽培されている。パキポジュームへ
ホウライカガミ属 Parsonsia 82種が知られアジア東部、インドシナ〜太平洋諸島などに分布する。日本では沖縄などにホウライカガミが自生している。
プルメリア属 Plumeria 熱帯アメリカの原産で約17種ほどある。香りのある花をつける種類もあり熱帯地方では花を飾りのよく使います。熱帯花木として夏場に花がついた鉢物が販売されたり植物園などに植栽されているのを見かけます。 プルメリアへ
インドジャボク(ラウヴォルフィア)属 Rauvolfia 世界の熱帯域に約60種が知られ、低木が多い。この仲間の数種類には薬用効果がある植物があり、製薬原料として栽培されているものがある。温室ではインドジャボクが良く見られる。属名はドイツの医師の名に因んでいます。
スタペリアンサス属 Stapeliantus 8種がマダガスカルに分布する。ス・ピロサスなど数種が趣味家の間で育てられている。
ステファノティス属 Stephanotis 現在はMarsdenia属に含まれている。
ストロファンツス属 Strophanthus 38種が知られており旧世界の熱帯域に分布する。ストロファンツスの名前で時折園芸店で見かけるときがあります。
サンユウカ(タベルナエモンタナ)属 Tabernaemontana 99種が旧世界の熱帯域に多く自生する。低木や潅木が多い。八重咲きのサンユウカが鉢物で出回っている。
テロスマ属 Telosma 旧世界の熱帯域に10種ほどが知られています。香料を採集するイエライシャンが有名です。
キバナキョウチクトウ属 Thevetia 8種が熱帯アメリカに分布しており、キバナキョウチクトウが栽培されています。
テイカカズラ属 Trachelospermum 約20種がインドから日本にかけて自生している。一部の種類がアメリカにも自生している。常緑性のつる植物。植栽やコンテナガーデンなどにハツユキカズラやテイカカズラがよく使われている。
ツイーディア属 Tweedia 南米に約6種が自生しています。以前はオキシペタラム属だったブルースターがこの属になります。
ツルニチニチソウ属 Vinca 約10種ほどが南ヨーロッパ、インド、マダガスカル、熱帯アメリカに自生しておりそれぞれが多年草。属名はラテン語の結ぶ(vincio)に因んでおり花輪を作るのにこの植物の長い茎を利用したところからによる。最近は姫ツルニチニチソウが花色も増えてまた斑入り品種も多く見られるようになりました。
ワリダ属 Wallida ライティア属 Wrightia 旧世界の熱帯地方に約24種ある。日本では最近販売されているセイロンライティアが知られている。
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